僕、伊豆へ行ってきました。
今回は新幹線と観光バスとフェリー、それに遊覧船と乗り物も様々でした。
清水港から土肥までのフェリーの中では、外の空気が体感できるかと思いお父さんとお母さんはデッキに出たものの、エンジン音が喧しく、船内に再び戻ったらすでに座席が満席。それならと500円出して2階の有料船室へ入ろうと思ったら、係員の人が「ちょっと!」と止めるんです。「なんですか?」と詰問するお父さん。「ペットと盲導犬は違うとは思いますが…。」とまたまた何処かで聞いたような会話が始まります。
要領を得ない係員に「盲導犬が駄目かどうか聴いてきてください」とお父さんとツアー客も力を貸してくださり問い合わせるよう促しました。待つこと数分、「遅いなあ」とお父さんたち言っているところへ、先とは違う係員が戻ってきて「大丈夫ですどうぞ」と。「身障割引はないんですか?」と聞くお父さんに「それはありません」とあっさり返答が返ってきました。「こんなに特別扱いしておきながら割引はないのか」と心で毒づくお父さん。2階へ上がってみると、なんのことはない。土足の床に毛足の短い絨毯が引かれているだけ。あんなに待たされたのがばかばかしいくらい。まあ下の船内よりは静かでゆっくり座れるなあと思っていたら係員の人がコーヒーを二つ運んできました。「ここはコーヒーがでるんですか!?」と尋ねるお母さんに「さきほどは失礼しました」と詫びのコーヒーらしいのです。
このフェリーは「海上から富士山を見る」というのが売りになっているそうですが、どうも春霞かかかって期待どおりには見ることは適わなかったようです。
伊豆の西海岸に到着。観光バスは下田へ向かう途中、中川という櫻のきれいな所を通りましたが、もう花は散り掛けているようでした。
下田の黒船ホテルの露天風呂つき客室に二日間泊まりました。
お父さんは、温泉地へ行ってもなかなか露天風呂などを使えないので、こうした所は満足したようです。
トイレや洗面所もゆったり場所がとってあって動きやすかったみたい。ただ、頭に使うシャンプーとボディーシャンプーが同じ容器に入っているので区別が付かなかったり、エレベーターに点字表示もなく、サービス業界への行政指導がまだまだ進んでいないことも感じ取ったようです。
夕食は部屋食。お膳の上には並べ切れぬほどのお料理が並びます。僕は畳の上で寝そべりながら横目で見ているんだけど、あれは家で食べている夕食の4・5日分はあったよ。今度のツアーで参加した人はお父さんたちよりも年輩の人が多かったから、きっと残している人が多かったと思う。もっと資源を大切にする意味でも「食事はこれくらいが良い」と選択できるようにしていかないと、なんでも「沢山のことが良いことだ」なんて風潮はそろそろ改めていかないといけませんよね。
その点、僕なんか来る日も来る日も同じドッグフードを決まった量だけ食べるだけ。
だからこそ体重も増えず下痢もせず体調よくあちこちにも出かけていけるんだけど「生きている犬」としてはちょっと寂しいかな?!