子供の関心事は何と言っても盲導犬である。
質問・盲導犬に餌をあげるのは誰ですか。
・盲導犬のお風呂,トイレ,ごはんなど,世話の仕方を教えてください。
犬に関するケアは使用する視覚障がい者がおこなう。
シャンプーなどは、毛を乾かせるのに相当労力がいり、年齢とともに足腰が痛くなってきたので月1回程度シャンプー屋さんに御願いしている。
原則として食事や排せつは時間を決め、フードの量も決まっている。
質問・どうやって盲導犬に道を教えてもらっているのですか。
・初めて行く場所は,盲導犬も道を知らないと思いますが,どうやって辿り
着くのですか?
・盲導犬がいたら行きたい場所に必ず行けますか。
といったふうに、まだまだスーパードッグと想われている向きがある。
行き先は、視覚障がい者が頭の中でイメージしておいて、そのつどタイムリーに支持をだす。この指示があいまいだと盲導犬もとまどってしまって、ときにパニックをおこしかねない。
何度か使っているようなルートでは、「バス停」「ポスト」「ドア」などと指示すると、そこへ導いてくれる。
私が助かっているのは外出先でのトイレである。駅やショッピング街だとかなり奥深い所までいかないと小便器に辿りつかない。そんなとき「トイレ・トイレ」と小声で言いながら歩んでいくと、ほぼその近くまで案内する。そこらへんになると「ここですよ」と便器の前に立たせてくれる人もある。用を終えて出口へ向かうのが何の問題もなくできることは大助かりだ。
質問・盲導犬と介助犬の違いは何ですか。
盲導犬の他に、電話やインターフォーンがなったときなど、聴覚障碍者に知らせる聴導犬。冷蔵庫を開けたり、新聞を持ってきたりなど、手足の不自由な人を介助する犬。こうした犬を補助犬といっている。
質問・盲導犬は病気にかからないのですか。
他の犬と同様、皮膚や内臓、その他の原因で病気になることがある。
獣医にかかることが多い使用者は経費負担も大きくなる。
こうした内容についてまでは子供たちには話していない。
10歳くらいになうと股関節が弱って来て階段の昇降やバスのステップが乗り降りしづらくなってきて、リタイアする。その後は、リタイアボランティアさんに預ってもらって余生を過ごす。
まだまだ、質問はあって、後日、今回のお話の感想文をよせてもらうことになっているが、その中にも追加の質問が多く出て来ることだろう。